「合宿ー♪」
「いい加減落ち着け、南々希;」
「だって楽しみだもん!」
昔から、南々希はみんなでお泊まりしたりすることが好きだった。
おやつは何にするとか
どんな服で行くとか
3週間前から考える程。
…俺たちバスケ部の合宿は、
他の部と違って私服で行くことになるからな。
「去年はギャルっぽい服だったでしょ?だから今年は清純っぽい感じかなぁ??」
ホラ、来週だっていうのに
もう私服の話。
バスケ部のマネージャーは南々希1人だけ。
なのに、よく平気でいられるよな…
「なぁ」
「何?」
「お前、マネージャー1人で平気なのか?」
思い切って、聞いてみた。
南々希はどうやら、状況をつかめていないらしい。
…と、思ったら
俺に笑顔を見せて、こういった。
「平気よ。私、女子ってあんまり得意じゃないから。」
「得意じゃない…?」
どういう意味だ?
南々希は仮にも女子であり、
そもそも友だちだって多いだろ。
「友だちはね、私に合うような人としかならないの。
今の私の友だちは、みんな私にそっくり…」
南々希の言葉は、
今の俺にはよく理解できなかった…
第4話に続く
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